初秋の時期、水の滴る壁面や沢の近では淡紅色の花を咲かせるアケボノシュスランを見かける事があります。
8月に新たな生息地を見つけていたのでそろそろ咲いたかなと思い確認しに行ってきました。
生息地
アケボノシュスランは、日本全国の山地の落葉樹林内に生育します。
特に、湿った環境を好むため、沢の近くや谷間などで見られます。
特徴
アケボノシュスランは、茎の基部は地を這い、上部は斜上して高さ5-10cmになります。
葉は数個互生し、長さ2~4cm、幅1~2cmの楕円形です。
花は茎頂に数個、淡紅色の花を横向きに咲かせます。花の大きさは約1cmほどです。
湿気が多い場所が生息地の為、開花する間に花が傷んでしまうこともあります。
花期
アケボノシュスランの花期は9-10月です。
秋の山を彩る可憐な花として親しまれています。
ツユクサシュスランとの見分け方
よく似た植物としてツユクサシュスランがあります。
簡単な見分け方として、花や茎に、アケボノシュスランには毛があり、ツユクサシュスランには毛がありません。
又、アケボノシュスランの花は淡紅色のみです。
ツユクサシュスランの花は、淡紅色から白色までさまざまな色があります。
レッドデータ
2023/9現在、環境省のカテゴリでは指定されていませんが、21都道府県では絶滅危惧種の指定がされています。
ラン科 シュスラン属 アケボノシュスラン (曙繻子蘭 / Goodyera foliosa var. maximowicziana)