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朝熊七草について 朝熊山に咲く山野草

私のホームマウンテンになってる朝熊山ですが、三重県伊勢市にある標高 555m の低山です。
伊勢神宮の鬼門を守る寺として知られる朝熊岳金剛證寺があり、伊勢音頭にも「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われている山です。

 

朝熊山では朝熊七草と呼ばれている山野草が存在します。
登ったことのある方なら言葉位は聞いたことがあると思います。
1932年に三重県の植物誌著者・伊藤武夫氏が三重県植物誌の中で朝熊山七草を発表したのが原点だそうでが私が生まれる前の話で書物も読んだことないのですが。

朝熊七草は下7つの山野草です。(季節順)

  • ミスミソウ
  • トリガタハンショウヅル
  • アサマギク
  • チャボホトトギス
  • スズコウジュ
  • テイショウソウ
  • アサマリンドウ

 

2023年現在、全ての生息を確認していますがトリガタハンショウヅルに関しては消滅寸前です。
一応、全て正規の登山道沿いで見ることが出来ますので開花時期に来られた時は是非探してみて下さい。
下記詳細の写真は全て朝熊山で撮影したものになります。

 

 

 

ミスミソウ(三角草 / Anemone hepatica L.)


キンポウゲ科ミスミソウ属の多年草です。
葉は3枚で、ハート形をしています。花は3月から4月にかけて咲き、白、ピンクなどの色があります。
雪解けとともに咲く花として知られており、別名「雪割草」とも呼ばれています。

 


トリガタハンショウヅル(鳥形半鐘蔓 / Clematis tosaensis)

キンポウゲ科センニンソウ属の落葉性のつる植物です。
葉は3出複葉で対生、花は4月から5月にかけて咲き、淡い黄白色の釣鐘型の花を咲かせます。
花柄は葉柄よりずっと短く、ガクは4中裂し、先端には鋸歯があります。
上記でも書かさせてもらいましたが朝熊山では消滅寸前で朝熊七草の中で一番探し出す難易度が高いです。
見つけてもそーと保護してください。

 


アサマギク(朝熊菊)


アサマギクはシュンジュギク(春寿菊 / Miyamayomena savatieri subsp. pygmaeus)の別名です。
キク科ミヤマヨメナ属の多年草です。
草丈は10cm程度と小型で、葉は長い柄があり、卵形または円形で、2〜3個の粗い鋸歯があり、
花は5〜7月に咲き、白色の舌状花と黄色の筒状花からなる径約2cmの頭花を1〜数個つけます。

 


チャボホトトギス(矮鶏杜鵑草 / Tricyrtis nana)


ユリ科ホトトギス属の多年草です。
草丈は2〜15cmと小型で、根茎は短く、直立する茎は1本だけです。
葉はロゼット状につき倒披針形で、表面に紫斑紋があり、光沢があります。
花は9~10月に咲き黄色の漏斗形の花を1〜数個つけます。花被片の内側には紫褐色の斑点があります。

 


スズコウジュ(鈴香需 / Perillula reptans Maxim.)


シソ科スズコウジュ属の多年草です。
草丈は10〜20cmで、地下茎を長く伸ばして広がります。
葉は対生し、卵形〜菱状卵形で先端が尖り、縁に鋸歯があります。
花は9〜10月に咲き、下向きにつく白色の鐘形の花を1〜数個つけます
朝熊七草の中では2番目に見つけにくいかもしれません。

 

 

テイショウソウ(禎祥草 / Ainsliaea cordifolia Franch. et Sav.)


キク科モミジハグマ属の多年草です。
草丈は20〜60cmで、地下茎を横に伸ばして広がります。
葉は茎の下部に4〜7枚が互生し、長さ10〜16cmほどの卵状ほこ形となり、基部は深い心形です。
葉の縁には歯牙があるか切れ込みます。成葉では葉の表面に雲紋がはいることが多く裏面は紫色を帯びます
花は10~11月に咲き、頭花は総状花序になって多数つき3個の小花からなり花冠は白色、長さ1.5〜1.9cmです。

 


アサマリンドウ(朝熊竜胆 / Gentiana sikokiana Maxim.)


リンドウ科リンドウ属に分類される多年草です。
草丈は10〜25cmで、茎は直立または斜上し、4条線があります。
葉は2ないし4枚が対生し、卵形または長だ円形で、3本の葉脈が目立つとともに、縁が波打つことが特徴です。
花10~11月に咲き、は茎頂や葉の腋に数個つく。
花冠は青紫色で、長さ4〜5cm。先は5裂し、裂片は卵形で平開する。花冠副片は小さい。