まず普通に探しても中々見つけることが出来ない植物です。
日本では希少な植物であり、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されていますので見つけてもそっと保護してあげて下さし。
ホンゴウソウは、落葉広葉樹林の林床に生育し高さは3〜10cmほどで、7〜10月に紫色と赤色の花を咲かせます。
茎の先に総状花序を形成し、上方に雄花、下方に雌花をつける。雄花は紫色、雌花は赤色です。
葉緑素を持たないため、光合成によって栄養を摂取することができません。そのため、土壌中の菌類と共生して生活しています。菌類は、土壌中の有機物を分解して栄養を作り出し、ホンゴウソウは、菌類から栄養を受け取る腐生植物です。
私が住む地域では何カ所か生息地が確認できていますが、大体近くにヒナノシャクジョウがあります。ヒナノシャクジョウも小さいですが白色なので比較的、山中で目立つので見つけやすいと思います。ヒナノシャクジョウを見つけたらその周りをよく観察していると見つかるかもしれません。
結構な確率で見つかるので絶滅危惧種に指定されていますが、探す人が少ないだけ?な気もします。
ホンゴウソウに似た植物としてウエマツソウと言う植物が存在します。
ぱっと見た目は大き目のホンゴウソウなのですが見分けがしにくい植物が存在します。
簡単な見分け方として雄花の形で判断がすることが出来ます。雄花の形がヒトデのような形をしている場合、それはホンゴウソウです。細い針状の雄花の場合、ウエマツソウです。
ホンゴウソウに比べウエマツソウはかなり少ない為、見つけることが出来ればそれ発見になるかもしれません。
もし探される場合、知らず踏みつぶしてしまう可能性もあるのでむやみ踏まない、林床を踏み固めない、見つけても生息地は秘密にしておくことを守ってもらいたいことをお願いします。
ホンゴウソウ科 ウエマツソウ属 ホンゴウソウ (Sciaphila japonica)